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陽明門竣工 3月10日より公開されます。

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平成25年7月より修理工事をしていた陽明門が
来月3月10日(金)に公開されます!
竣工式が行われるようですので、
一般の参拝者につきましては、正午ごろよりご覧頂けるようです。
今回の竣工は昭和48年以来44年ぶりとなるようです。

陽明門と言えば、別名「日暮(ひぐらし)の門」と言われ、
日が暮れるのも忘れて見とれてしまうほど
500以上の美しい彫刻が施されております。

陽明門は12本の白い柱で支えられており、
「グリ門」といわれる渦巻き模様が彫刻されています。
12本の柱のうち、1本だけ逆向きの渦巻きの柱があり、
「魔除けの逆柱」と呼ばれています。
「建物は完成と同時に崩壊が始まる」という言い伝えから、
技と柱を未完成の状態にして、災いを避けているようです。
ぜひ、この柱を探してみてくださいね。

ご覧になった方もおられるかもしれませんが、
昨年12月にテレビ朝日の 日本のチカラ という番組で
「和のしずく 〜国産漆の守り手たち〜」というテーマで
国産漆が取り上げられました。
恥ずかしながら、テレビを見るまで漆のことはほとんど知らず、
こちらの番組が大変勉強になりましたので、ご紹介させて頂きます。

まず、主に西洋圏より 漆器をはじめとした漆芸品は
「japan」と呼ばれているようです。
これは江戸時代、幕府の奨励もあり、漆器などの漆工芸品、蒔絵が
ヨーロッパの王侯貴族から高い評価を受け、
日本からの輸入品、日本が代表するものということで
「japan」と呼ばれるようになったと言われています。
(陶磁器は中国が代表するとされ「china」と呼ばれているようです。)

しかしながら、国産漆の国内シェアはわずか2%しかありません。
大部分は中国をはじめとした外国産の安い漆が使われているようです。
(国産漆は、中国産よりも10倍ほどの値になることも…)
かつて、年間30トン生産されていた国産漆ですが、
今ではわずか1トン、その内7割が浄法寺漆です。

浄法寺漆とは、岩手県二戸市の浄法寺町で生産されたもので、
国産漆の日本一を誇っています。
原料となるウルシの樹に傷を付け、一滴一滴採集します。
この職人を「漆掻き」と呼び、
明治時代よりこの文化はこの地で守られているようです。
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国産漆はより風土に適し、主成分であるウルシオールの含有率が高く、
「国産漆のみで修復した方が耐久性が高い」ことが判明しました。
そのため、日光東照宮の「平成の大修理」では、
国産漆を100%使用することになりました。

また、文化庁は2015年に、都道府県に対して
国宝・重要文化財の保存・修理(修復)事業を、
2018年から原則100%国産漆で行うという通達を出しました。
次世代へ国宝を護り、伝えていくために
これから国産漆の需要、期待が高まっているのです。

まもなく、竣工となる国宝・陽明門。
彫刻の数々はもちろん、
美しい国産漆の輝きを
ぜひじっくりと日暮れまで眺めてみてください。

(陽明門の写真は過去のものです)
参照:テレビ朝日 日本のチカラ
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