毎日たくさんの記念日がありますが、
今日、3月9日は語呂合わせで「サンキュー(感謝)の日」
と言われています。
日光街道の杉並木はある人物の感謝の気持ちによって作られた
そんなお話を今日はご紹介させて頂きます。
日光東照宮といえば、ご存じのとおり、
徳川家康の命により、徳川家の繁栄を願い、
自身を神格化(神をして扱う)した東照大権現を祀っています。
このお話の主人公は徳川家に仕えていた
松平正綱です。
もともと身分の高くなかった松平正綱の才能を家康が見出し、
家康は自分の大切にしていた鎧を与えました。
関ヶ原の戦いに
正綱はその鎧を身に着け挑み、生き延びることができました。
正綱の努力、人格を認めてくれた
徳川家康にたくさんの感謝の気持ちを伝えたいと
生涯思っていたようです。
家康が亡くなった後も三代に渡り徳川家に仕え、
最初は380石だった領地も最終的に2万2000石を越えたのです。
そして、正綱が49歳になったとき、
家康が眠る日光東照宮への道に杉の苗を植え始めました。
私財を投じて24年間植え続けたのです。
1648年、家康の三十三回忌の年に
他の大名は様々な豪華な品を家康に送りましたが、
正綱はこの杉並木を日光東照宮に寄進致しました。
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杉の本数は約2万4000本、長さにして約37km。
1本1本に込められた感謝の気持ちは
今日にも残る大きな贈り物となったのでした。
現在は排気ガスや周辺の開発、台風被害もあり、
毎年約100本が倒れています。
国の特別史跡・特別天然記念物であるため、
日光東照宮林務部が保存管理に取り組み、
栃木県として杉のオーナー制度により基金を設け、
保護活動に取り組んでおります。
個人が植えずとも国や幕府に声をかけ
公費で作ることもできたはずですが、
伝えきれない感謝の意を自身の働きで表す
正綱の気持ちは計り知れないものです。
慶安元年6月22日 杉並木の完成を見ず、
正綱は73歳で亡くなり、彼の死後杉並木は完成し、
現在世界最長の並木道としてギネスブックに登録されています。
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実際に歩くなら上今市駅から徒歩すぐに日光並木街道があります。
車であれば、東武日光駅から上今市方面への119号線の一部
もしくは今市から鬼怒川へと抜ける121号線の一部が杉並木です。
孝行のしたい時分に親は無し
といわれるように、感謝の気持ちを表したいときに
相手がいるかどうかは分かりません。
感謝の気持ちはその時その時に
後悔しないように伝えたいものですね。
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明日3月10日に、長期工事を終え、
日光東照宮 陽明門が一般公開されます。
竣工式がありますので、一般の参拝者は
正午以降に通ることができるようです。
(※写真は過去のものです。)
大切な方へ日頃の感謝を込めて、
杉並木を通り抜け、東照宮へのお出かけはいかがでしょうか?
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